保護司会の活動について
ごあいさつ

薩摩保護区保護司会
会長 田中 実
犯してしまった罪を償い、社会の一員として立ち直るには、本人の強い意志や行政機関の働き掛けだけでなく、地域社会の理解と協力が欠かせません。
更生保護は、保護司・更生保護女性会・BBS会等をはじめとする更生保護ボランティアと、関係機関・団体との幅広い連携によって推進されています。
保護司の仕事は大きく分けて二つあります。犯罪や非行をしてしまった人たちがスムーズに社会復帰できるように改善更生を手助けすること。もう一つは犯罪や非行のない明るい社会作りの啓発活動です。
我が薩摩保護区保護司会は、鹿児島県の薩摩川内市とさつま町が活動エリアで、保護司定数は86名です。北支部・南支部・東支部・西支部とさつま支部の五つの支部に分け、保護区としての活動・支部単位での活動をそれぞれ行っています。
平成26年6月には「薩摩地区更生保護サポートセンター」として開所し同時に「薩摩川内更生保護女性会」・「川内BBS会」にも事務局として使っていただいています。令和7年9月にはさつま町にも「サポートセンター」を開設します。
保護司とは
保護司は、犯罪や非行をした人の立ち直りを、地域で支える民間ボランティアです。保護司法に基づき法務大臣から委嘱された非常勤の国家公務員で、給与は支給されません。全国で約48,000人が活動しており、各地域の保護司会に所属します。
犯罪や非行をした人が更生し、再び社会の一員として生活していくためには、地域の実情に合った処遇が必要となります。保護司は、地域の事情に詳しいという特性を活かして、専門的知識をもつ保護観察官と協働して更生保護の仕事を行ったり、地域住民への犯罪予防活動を行ったりします。
保護司の使命
社会奉仕の精神をもって、犯罪をした者の改善及び更生を助けるとともに、犯罪の予防のため世論の啓発に努めもって地域社会の浄化をはかり、個人及び公共の福祉に寄与すること。
保護司の信条
私たち保護司は、社会奉仕の精神をもって
- 公平と誠実を旨とし、過ちに陥った人たちの更生に尽くします。
- 明るい社会を築くため、すべての人々と手を携え、犯罪や非行の予防に努めます。
- 常に研鑽に励み、人格識見の向上に努めます。
更生保護:立ち直りを支える仕組み
罪を犯した人たちの立ち直りを助け、再び犯罪や非行に陥るのを防ぐしくみを更生保護といいます。

写真で見る主な諸活動

「更生保護薩摩70年誌」発刊について
2021年に70周年を迎えた当会は、記念事業として十年ぶりとなる記念誌「更生保護薩摩70年誌」を発刊いたしました。こうした記念誌作成によって、更生保護は、更生保護女性会、BBS会、協力雇用主など、多くの民間篤志家の努力によって支えられていることを再確認することができ、日頃より更生保護を支えてくださっている全ての方々に改めて深く感謝を申し上げます。
今後も明るい社会の実現に向けて、会員一同力を合わせて邁進してまいります。

※この他、対象者を受け入れるための「生活環境調整」や「保護観察面談」活動等を実施しています。

